週刊少年ジャンプで連載中のアクタージュは、演劇を題材にしていながら王道なジャンプ漫画です。アクタージュには、ジャンプ3大原則「友情」「努力」「勝利」がある。
主人公と魅力的なキャラクターたちとの友情もしくはライバル関係、上手く演じるための努力、そして演劇の成功というなの勝利があるアクタージュは、下手なバトル漫画よりもジャンプ漫画しています。アクタージュの世界にすっごくハマってしまう。
この作品の何が良いって演出の仕方だと思う。漫画のストーリーと主人公たちが演じる作品がリンクしていて、すっごく感情移入してしまう。だから、登場するキャラクターたちのことが好きになるし、この作品に魅入ってしまうところです。
今回はアクタージュの魅力について話します。
あらすじ
大手芸能事務所スターズが主催する俳優オーディション。未来のスターを目指す3万人の応募者の中に、異彩を放つ少女が1人──天才女優と鬼才監督の出会いから始まる、1本の映画を巡るアクターストーリー、開幕!!
アクタージュ act-ageの魅力
1 ストーリーがリンクしている
アクタージュは、漫画のストーリーと主人公たちが演じる作品とがリンクしているので、1つのエピソードの山場が見えてくるまでのワクワク感は半端ないです。
例えばアクタージュ第3巻の終わりから第6巻まで続く長編では『銀河鉄道の夜』を主人公たちが演じます。その長編には、たくさんのドラマがあって『出会い』や『別れ』、『挫折』、『努力』なんかもある。
そういったドラマを経て、『銀河鉄道の夜』のラストに向かっていくのを読める僕たちはなんて幸せなんだろうか。すごく素晴らしいエピソードだと思います。
キャラクターたちが、演じた作品を通して成長していくのは、読んでいてグッときます。アクタージュに登場したキャラクターたちを好きになってしまいます。
2 キャラクターの良さ
アクタージュは、キャラクターが魅力的です。 キャラクターたちの表情や心理描写がすっごく素敵だと思います。
主人公の『夜凪景』は天才らしい不気味で魅力的な表情をするときがあります。その時の表情は格好いいし印象的です。特にアクタージュ act-age第4巻で収録されている『scene32. 私のカムパネルラ』の「コーヒーフラペチーノだよ」というコマが、格好いいです。
演技しているときの『夜凪景』じゃない『夜凪景』も好きですけど...
僕は『桃城千世子』も好きだけど、ダントツで『星アキラ』が好きです。『星アキラ』の『銀河鉄道の夜』で描かれている回想シーンからのスッキリした表情になるところが、カタルシスを感じます。めちゃくちゃいいシーンだと思う。
3 作画で魅せてくれる
アクタージュは、作画がグングン良くなってます。だから、最新巻になればなるほど、絵がめちゃくちゃ上手いし格好いいです。キャラクターを可愛く見せたりするのも上手いけれど、迫力がある表情を書くのがめちゃくちゃすごいと思う。
キャラクターの迫力がある表情のおかげで、説得力がマシています。特に演技をしているときのキャラクターたちは、演技しているときと日常が別人格であることを上手く表せていて、ギャップが格好いいです。
それに作画のおかげでキャラクターたちをすごいと思えるし、キャラクターたちの表情から読み取れる心理描写とかも素敵です。『桃城千世子』は表情豊かで魅力的ですよね。
最後に
正直、デスアイランド編までは僕はこの作品が好きになれなかったです。最初の頃は、「主人公がすごい」とヨイショしていたし、ヨイショされていた主人公の良さもいまいち伝わってこなかった。
だけど、『桃城千世子』や『星アキラ』など、魅力的なキャラクターたちが出始めてから、アクタージュは化けたと思います。
今では、アクタージュの魅力に虜になっています。