こんにちは!TAKAです。
今回紹介する『願わくばこの手に祝福を』はなろう小説サイトで人気の作品の一つです。
僕もこの作品の大ファンで、めちゃくちゃ面白いです。
『願わくばこの手に祝福を』が9月10日に書籍化されたので、ぜひ紹介させてください。
願わくばこの手に祝福を
あらすじ
――ああ、かつてに戻るくらいなら、死んだ方がよほどましだ。
冒険者ルーギスが過ごす日々は負け犬そのもの。仲間であるはずのパーティーメンバーから虐げられ、夢見た英雄や勇者への道は程遠い。
そんな彼が謎の影に誘われ突如、自分の過去へ転移させられる。
その機会はたった一度と告げられて。
彼は渇望する――。
今度こそ、この掌に尊厳と誇り、愛する者をと。だが、運命の神はそれを許さない。
大型魔獣との闘い、貴族邸への襲撃、勇者と共に挑むクエスト──
思惑とは異なりルーギスは人助けに巻き込まれていく。
何時しか念願とは真逆に元仲間の少女達から、歪んだ執着と愛情を向けられていくのだった。
昏く、熱き焔を宿らせて雪辱を果たす、一発逆転リプレイ・ファンタジー!
登場人物
ルーギス・・・主人公、救世の旅では雑用
アリュエノ・・・主人公の幼馴染、救世の旅では吟遊詩人
カリア=バードニック・・・見習い騎士、救世の旅では騎士団の秀英
フィアラート=ラ=ボルゴグラード・・・学生、救世の旅では魔術師殿
ヘルト=スタンレー・・・学生、救世の旅では救世主
『願わくばこの手に祝福を』書籍版の感想
内容について
章で区切って振り返っていくよ!
ネタバレも含む感想なので、まだ読んだことないって方はここから下は読まない方がいいかも。
『願わくばこの手に祝福を』は凄く面白い作品なので、ぜひあなたも読んでください!
『諦念の日々と奇妙な邂逅』〜『その失意と選択』まで
主人公ルーギスが、影の男の出会い、やり直しの機会を与えられるまでのお話です。
ここのお話では、ルーギスが救世の旅でどれだけ苦渋を舐めていたか分かり、辛過ぎだろと思いました。
そのシーンでは、なろう小説版と比べて書籍版では多く加筆されています。
加筆された分、救世の旅でのカリアやフィアラートからルーギスがどんな扱われ方をしていたのかが具体的になっています。
特にカリアは怖すぎw
殺しかけるほどの首締めってヤバいよ。
ただそのおかげでアリュエノの優しさが際立ってるから良いのかな?
救世の旅でもルーギスに対して優しく接してくれるアリュエノ天使すぎ。
だからルーギスがアリュエノに固執しちゃうんだろうね〜
あと噛みタバコの描写もされており、現実の噛みタバコとは違う形状してそうですね。
僕のイメージ的にルパン3世のしわくちゃなタバコ(ルパンのは普通に火つけてるけど)ですね。
ルーギスはそんなしわくちゃなタバコに火を付けずに噛んでるイメージですね。
『過去と願わぬ出会い』〜『酒場の決闘』まで
カリアとの出会いと決闘シーンまでのお話。
カリアの挿絵が入ってる章なんですけど、カリアの剣長くてびっくりですw
カリアが魔獣と戦い、苦戦しているシーンですけど、ルーギスの苛立ちも分かりますよね。
過去に散々、自分を見下してきた奴が苦戦してるってこっちまでイラつきますよ。
あんたもっと強いだろって言いたい気持ちがルーギスから伝わってくるw
救世の旅のシーンが加筆されてた分、ルーギスへの感情移入がしやすくなった気がしました。
ここからカリアが魅力的になっていくのだから凄いよね。
最初の救世の旅のシーンだと関わりたくないキャラですけど、懐いてくると可愛いキャラで、凄く好きです。
それに酒場の決闘でルーギスとカリアのバトルシーンは読んでて面白いです。
カリアの純粋な強さが分かるし、ルーギスが今までの経験値で工夫しながら戦っているのが分かります。
ルーギスのギリギリ感が伝わってきてアツくて好きなシーンです。
決闘シーン前のアリュエノとの再会も初々しくていいよね。
アリュエノのルーギスの表情をまて戸惑ってるところなんて可愛すぎw
それにルーギスはちゃんと自分の気持ち表現出来てて、モヤモヤしないから読んでて気持ちです。
ここのアリュエノとの再会の誓いは何度読んでもワクワクします。
アリュエノとルーギスの挿絵も凄くいいよ!
ルーギス照れてるしアリュエノはプリプリしてるしルーギスとアリュエノの力関係が分かって面白いw
『奇妙にして面白味のない依頼』〜『カリア=バードニックは嫌な女だ』まで
カリアが囚われの姫になるまでのお話。
ルーギスとカリアの絡みがここから多くなっていきます。
『願わくばこの手に祝福を』ではルーギスとヒロインたちとの会話劇が面白いんです。
ルーギスとカリアが絡みが多くなってきて、より面白くなってきます。
ニヤニヤするぐらい面白いですよw
勿論、バトルシーンなどでルーギスが活躍する場面も面白いです。
このお話の間で、ルーギスがカリアを庇うシーンがあるんですけど、凄く格好いい!
そりゃあカリアも惚れちゃうよw
『蛮勇者にして冒険主義者かつ愚か者と称された男』〜『私の味方』まで
囚われの姫であるカリアを助け、カリアが味方になるところまでのお話。
ルーギスと師であるリチャード爺さんとの交渉シーンは緊迫感が伝わってきます。
この時からリチャード爺さんの底の知れない強さを感じますよね。
リチャード爺さんかっけー!
ってなりましたw
カリアを助ける為の策もしっかり練られているのも凄く良いよね。
ルーギスらしい小狡い策だからイメージにぴったりです。
カリアを救出するシーンなんてカリアはマジ可愛いw
挿絵のカリアがドレス着てるから、本当にお姫様みたいです。
まあ口の悪いお姫様だけどw
ルーギスが借金した相手、タルウィス=テグがどんな人物かまだなろう小説でも出てきてないから、今後出てくるのか楽しみだよね。
『都市国家ガルーアマリア』〜『彼は知っている彼らは知らない』まで
ルーギスとカリアはガラーアマリアへ、そこでフィアラートとヘルトと出会うところまでです。
ヘルトとフィアラートの挿絵あるけど、ヘルトが優男過ぎて、ちょっとイメージ違いませんか?
目なんてもっとキリッとしてるイメージだったし、笑顔が似合わない鉄仮面だと思ってました。
フィアラートもちょっとイメージ違うけど、フィアラートは可愛いから許すよw
ルーギスの宿敵ヘルトさん出てきて、早くバトルシーンを書籍版でも読みたいよね。
今巻ではあまりヘルトとの絡みないけど、次巻はあるはずだから楽しみです。
でもここでのお話では、フィアラートよりもヘルトの描写おおくて笑っちゃうよね。
ルーギスはどれだけ羨望してるだw
ここのお話でのルーギスとカリアの絡みも面白いよ。
カリアのルーギスに対して仕方がない奴だって言ってる表情をイラストで見たい。
『地下神殿にて二人』〜『勇者の目覚めと聖女の問いかけ』まで
地下神殿に向かい、地下神殿から戻るまでのお話です。
ここからフィアラートの可愛さが爆発します。
フィアラート可愛すぎw
落ち込んだら喜んだり、恐怖したりするフィアラートは魅力的過ぎです。
そして、ルーギス、貴様相変わらず格好いいことしてるなw
題名も『ドブネズミの矜持』ってのが最高です。
フィアラートの言葉でルーギスがキレるのがいいよね。
かつての自分とは違うって対比になっているし、ヘルトとも対比になっていて面白いと思いました。
ヘルトのように華麗には助けられないけど、かつてのように見くびられるだけでは終わらないってのがルーギスの覚悟が伝わってきて格好良かったです。
文字通りルーギスは決死の覚悟だったし、凄くいいシーンです。
ルーギスの「見くびったな」ってところはルーギスの怒りが伝わってきて、ここから何をするんだろうとワクワクしました。
それに死ぬ間際にフィアラートのことを考えるルーギスの優しさが凄く好きw
そして、フィアラートによる魔法。
「願わくば、その身に大火を払う暴風を。」
願わくば、がタイトルと掛かっているのが凄く良い!
フィアラートの魔法は格好良すぎる。
安易な横文字じゃないのも好感持てます。
フィアラートがルーギスを助けるまでの独白シーンがこの巻で1番好きなシーンかもしれないぐらいお気に入りです。
フィアラートがルーギスに対して
「私が、黄金にしてみせる。」
この言葉は、フィアラートの希望であり覚悟でもあります。
そんな言葉がヒロインから言われるとワクワクしますよね。
ルーギス自身はそんな風になりたいとは思ってないでしょうが、知らないうちに周りに巻き込まれてる感があって面白いですw
『これはその契機である』〜『黄金の帰路』まで
地下神殿から戻り、ルーギスとフィアラートが共犯者になるまでのお話。
ルーギスをストーカーするフィアラートちゃん可愛すぎてやばいです。
フィアラートはさっきまではルーギスを助ける為に精一杯頑張っていたのに、急にポンコツ感出て可愛いです。
それにフィアラートのルーギスを信頼している感じが、凄くいいです。
この時はまだ信頼ってよりは心配のほうが近い感情かもしれないですけどw
『我が共犯者』ではルーギスの言葉に加筆があります。
ここ読んだ時、興奮しませんでした?
僕はしましたよw
1巻のいい締めくくりだと思いました。
それにフィアラートにとってもずっと心に残る言葉がある大事な章なので、この辺で1巻終わるのはちょうど良いと思いました。
それにルーギスとフィアラートの挿絵があって良かった。
ルーギスの顔、本当に悪党過ぎるw
書籍化&電子書籍化の追加シーン
最後に
『願わくばこの手に祝福を』は書籍化されたことで、より面白さが爆発しています。
加筆も多数あり、イラストもついたことで、今までより倍面白い作品になっています。
たまーに誤字があるのは、書籍化されてるのだからどうかなとは思いますけどw
でも僕は面白ければ、気にしないでいようと思います。
まだこの作品を読んでない方は、本当オススメの作品なので、ぜひ読んでみてください!