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【電子書籍】『アクタージュ act-age 12巻』を読んだ感想【ネタバレあり】

 『アクタージュ act-age 12巻』が7月3日の今日発売された。

まず表紙を見て。11巻の表紙と対比になっていてサイド「乙」の顔、百城千世子の横顔が...美しすぎる。

 やっぱりアクタージュは百城千世子が活躍するときが一番盛り上がるわ。

アクタージュ act-age 12巻のあらすじ

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波乱のラストシーンで幕を閉じたサイド甲の舞台「羅刹女」1日目。夜凪の才気走った圧倒的な演技を目の当たりにした千世子は、自分の虚像の芝居では敵わないことを痛感させられ自信を喪失する。翌日にはサイド乙の公演を控える中、黒山が稽古と称して彼女を連れ出した場所は――。

アクタージュ act-age 12

アクタージュ act-age 12巻の感想

Scene99.   勝者

 11巻までのサイド「甲」が無事ではないが閉幕。最終的に王賀美陸のおかげでサイド「甲」はなんとか舞台を終わらせる事ができたけど、山野上花子のエゴがすぎるよね。役者に委ねてる感じが演出家としての仕事を放棄してて好きじゃなかったわ。

 アニメとか映画とかで原作者が出張ってくると上手くいかんこと多いから、山野上花子が出てきてからはそういうのが頭によぎってたわ。

 でも黒山墨字の当て馬としては機能してたよね。どれだけ演者がすごくても演出家がしっかりしてないと良い作品は出来上がらんってことが分かった。演者も演出家も必要不可欠。

 まあそんなところより見どころだったのは、黒山墨字と天知心一の対峙シーン。天知心一が初登場した時は、黒幕やラスボス的な雰囲気でてたけど、今回は黒山墨字の相棒感があった。

 天知心一はリアリストだけど、黒山墨字はロマンチストだね。天知心一の将来を見据えた考えにも共感出来るし、黒山墨字の相手チームの覚悟を思いやる気持ちにも共感出来るしでドラマを見ている気分だった。

 そして黒山墨字が天知心一に啖呵を切るところも格好良かった。このへんから黒山墨字の強者ムーブが始まるわ。

Scene100.  ロードショー

 2巻から始まったデスアイランド編の映画を実力者たちが評論してるの痺れるね~。その主役である百城千世子が実力者たちの評価を聞いて、自身の武器に気づくところが素敵。

 百城千世子はそれまで目標や自信をなくしどん底にいるみたいに落ちていたし、焦ってるのが分かって見てる読者も辛かったわ。

「造花は生花には勝てない」

なんて臭いセリフ言っちゃうぐらいだし、この時の百城千世子は拗らせてるな。明神阿良也のセリフはこのセリフにもかけてるのかなって思ったぐらいw

 そんな中で大衆を虜にしているシーンや実力者たちの評価を聞くだけで、カタルシスを感じる。

 百城千世子と黒山墨字が

「じゃあ意図的にあの瞬間を作り出せたら?」

って一緒に言うページは格好良かった。百城千世子の復活と黒山墨字の強キャラ感がでてて、すっごくよかった。

Scene101.  GO

 2020年12号の週刊少年ジャンプに掲載された巻頭カラー良かったよね~。たしか2周年記念だったよね。

 山野上花子へのヘイトがめっちゃ向いてたのに、夜凪景に謝られるだけしか出来てなかったから、初めて読んだときはすっごくストレスだった。でもその後で黒山墨字に説教されてるのを見て、少しだけ溜飲を下げった。

 まあ山野上花子は嫌いではないけど、夜凪景に不利益をもたらすキャラが好きになれんってだけかもしれん。主人公や好きなキャラに対して足を引っ張るキャラっていうのはどうしてもストレスになっちゃうよな。味方だと特に...

 黒山墨字は出番が多くなると、すっごく強キャラ出てくるよな。

Scene102.  狙い

 黒山墨字の狙いっていうか野望が語られたシーンは痺れた。そりゃあそうだよな。夜凪景を主演で大物俳優たちを使った映画なんて撮ろうとしても難しい。邪魔な障害を取り除くための羅刹女の成功。

「つーことで頼んだぞ 百城」

っていう黒山墨字のセリフが良い。黒山墨字も百城千世子のことを信頼してる感じが師弟コンビみたいな雰囲気あって素敵だった。

 それから始まるサイド「乙」の演劇。黒山墨字の演出の狙いもすごくすんなりとはいってきた。シンプルな仕掛けだからこそ、余計に黒山墨字が凄く感じる。それに百城千世子が顔を隠してるシーンも過去とリンクしていてなるほどなって読者を納得させにきてるのがすごいわ。

Scene103.  武器

 前話の演出の狙いが、百城千世子の武器につながってるのがいいよね。百城千世子の武器がより際立ってる。演出を変えるだけで、見える表情が変わってくるってすごいよね。

 和歌月千がギャーギャー言ってる場面で、黒山墨字が

「それは俺の決めることだよ」

って言うところはエゴイズムがあって良かった。逆にサイド「甲」の山野上花子は演者を御しきれてなかったし演出も演者に任せっぱなしでだらしなかったな。

 百城千世子が自分の武器に気づけたことで、久しぶりに輝きを取り戻してて良かった。やっぱり百城千世子は天使でいるところを見てたいわ。

Scene104.  起爆剤

 百城千世子が自分の武器を自在に扱ってる大衆を虜にしてるってすごく強い。夜凪景にはない武器を持ってるのライバルキャラとして輝いてるわ。今回ので百城千世子のほうが夜凪景よりも1個上のステージにいる存在になれたよね。

 百城千世子にとって武器は起爆剤になってるし、新生百城千世子は夜凪景にとっての起爆剤にもなってるのがエモいわ。今回の章で夜凪景もすごいけど、夜凪景だけが活躍するだけじゃ輝けんって分かった。やっぱりみんな輝いてこそアクタージュって作品は面白さが増すんだな。

 今回の話でも黒山墨字は人を成長させてる。焚き付けてるって言ったほうがいいかな。人が成長するシーンっていつ見ても心が躍る。なんでこうも心を揺さぶらるんだろうか...

 キャラクターの感情、評価、セリフ全て良かった。

Scene105.  サイド乙

 王賀美陸の心情が素敵だよな。言動はみんなのカリスマ王賀美陸だけど、内面はめちゃくちゃ大人な人だわ。自分のしたいことがあったはずなのに、後悔してない感じが器が大きい。そして自分たちの演劇よりもサイド「乙」が優れていることを素直に認めるところもシブい。一切、王賀美陸という強キャラを崩さなかったな。すごいわ。

 そして、11巻でのサイド「甲」のピンチ(トラブル)を演出に変えたのは、大衆も読者も驚愕したと思う。黒山墨字がみんなに頭を下げたところも強く印象に残ってる。

 黒山墨字の

「... いや 単にそうすると思ったんだよ 孫悟空なら」

ってセリフはどこまで言っても演出家なんだなって感動した。初めてこの話を読んだ時は夜凪景を守るためだけに頭を下げたのかと思ったけど、作品に真剣に向き合い続けるのが格好いい。

 主人公たちのミスを帳消しにする演出を一晩で変えちゃうなんて、黒山墨字の底が見えない感じがたまらんわ。格好良すぎる。いやー1巻から黒山墨字の実力はどんなもんじゃいって思ってたから、長かったわ。その一端だけでもみれて満足した。

Scene106.  勝負

 夜凪景もジャンプ主人公してんなって思った。圧倒的な差を見せつけられていても負けない気持ちが読んでいて気持ちいい。まあそれでもアクタージュって世界観は甘くなかったけど。急に演出を変えて、サイド「乙」に追いつけるわけないし、いい落とし所だよね。

 サイド「甲」に差をつけてる慢心しないサイド「乙」も素晴らしいし、最後の夜凪景と百城千世子の会話シーンも素敵だったし、良い幕引きだった。

Scene107.  打ち上げ

 羅刹女の章はすっごくシリアスな雰囲気ばかりだったけど、今回の後日談はコミカルに描かれていて癒やしになってた。王賀美陸と明神阿良也が一触即発になるシリアスな笑いもあって楽しく読めた。

 本編であまり絡みがなかったキャラ同士が喋ってるの見ると楽しくなる。夜凪景が相変わらずダサい服きてるのが一番おもしろいけどね。

 ところで焼肉屋めちゃんこ高そうな外観してるな。焼肉食いたくなってきた...

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最後に

 長く続いた羅刹女も終わってしまった。11巻を読んだ時はどうなっちゃうのかと思ったけど、12巻ですっごくきれい畳んでくれたから、スッキリとした読後感になった。

 次の13巻は9月ぐらいかな~。次はどんな表紙になるのか今から楽しみ。

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