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【オススメなろう小説】内政チート『玉葱とクラリオン』

玉葱とクラリオン

作者:水月一人

URL:https://ncode.syosetu.com/n0632db/?p=1

あらすじ

 ソシャゲで遊んでたら異世界に迷い込んでいた青年、但馬波留。剣と魔法が支配するゲームみたいな世界に困惑しつつも、現代人の知識を頼りに立身出世しようと目論むが……そこはかつて勇者が君臨していた内政チート国家だった。

 空腹は満たされ清潔な衣服を纏う人々。経済的に町は潤い鉄筋コンクリートの家が建ち並ぶ。生半可な知識は通用せず、ろくな職にもつけず埋没する彼は、生き残りをかけた起死回生の策に打って出た。

「他ならぬあなただけに、特別なお話があるんです。いえいえ、怪しくなんかありません。私の故郷ではねずみ講と言うのですが……」

 これは詐欺師と蔑まれ、後にソープ王と呼ばれた男の異世界サクセスストーリー。

コメント

 内政モノの中でも成り上がりパートはトップクラスに面白い。この作品では詐欺師から始まり、モノづくり、国の運営と話が進んでいく。どのパートでも専門的知識が多すぎるぐらい豊富だし、他にもステータスなどの主人公の設定も作り込まれている。練られた世界観にのめり込んでしまうぐらい驚く。

 この作品自体は完結していて綺麗に終わっているしオススメできる。序盤から中盤のコメディチックな描写はスラスラ読みやすいし主人公も格好良かった。ヒロインの境遇への落とし所も良くて素直に読めるし、なによりヒロイン可愛いし良かった。

 ただし中盤以降の主人公の葛藤パートが多くて気持ち良くないのも事実。まあこの作品には、ヒロインが2人いるから、どっちかを選ばなくちゃならないって言うお話もあったし、戦争のお話をやっているから仕方ないっちゃ仕方ない。だけど、もうちょい気持ちよく読みたかったかな。文量多いし、すれ違うこと多くて一気読みには少しキツかったね。

 まあそれでも読み終わった時は、面白かったで終われる作品なのでオススメ

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