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【なろう小説】書籍あり『破壊の御子』

破壊の御子

作者:無銘工房

URL:https://ncode.syosetu.com/n1980bm/

あらすじ

 七柱の神々を奉じる七種族――ディノサウリアン、マーマン、ドワーフ、エルフ、ゾアン、ハーピュアン、そして人間が暮らすセルデアス大陸。その長き大陸の歴史に深く刻み込まれた、ひとりの男の名がある。

「破壊の御子」ソーマ・キサキ。

 古代セルデアス大陸の西域に突如として現れ、当時亜人類と呼び蔑まれていた種族を率いて反旗を翻すと、多くの街を焼き払い、いくつもの王国を滅ぼした。そして、大陸全土に戦乱と恐怖と破壊をもたらし、ついには史上最悪の破壊者にして虐殺者として今なおも恐れられる男。

 しかし、その正体は現代日本から召還された、アニメや漫画が好きなごく普通の少年・木崎蒼馬だった。

 レベルもスキルも魔法もない異世界で、何のチート能力も与えられなかったばかりか、自身で戦う力すら奪われた平凡な日本人の少年が、涙を流し、反吐を吐き、時には挫折を味わいながら、それでもなお知恵を絞って仲間とともに戦い抜き、歴史にその名を刻む大河戦記ファンタジー

コメント

 主人公が等身大の主人公だから、悩んだり失敗したり甘いんじゃないのかってことがあってよく壁にぶつかる。でもその壁を乗り越える為に、頑張ったり仲間を頼ったりして、少しずつ成長していくところに心が惹かれる。戦記物なんだけど、主人公たちの成長物語でもあるところが良い。

 主人公は甘ちゃんなところがあるのだけれど、この作品の世界観自体はとてもシビアで容赦ない。仲間陣営は虐げられてきた種族の集まりだし、異世界転生の華であるエルフたちもお察しな感じ。簡単に死者が出るし重過ぎる。でもそんな世界観だからこそ、主人公の踏ん張りどころだしハラハラドキドキで読み進められる。

 ただしちょっと読み進めるのが辛かったのは、1個目の戦争パートが終わってからの内政パート。等身大の主人公だから内政チートが見れるわけでもないし退屈だった。国を支える仲間が増えていくから仕方ない部分もあるけれど、長くて辛かったかな。

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