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【オススメなろう小説】ダークファンタジー×なろう小説=『濁る瞳で何を願う』

濁る瞳で何を願う

作者:トルトネン

URL:https://ncode.syosetu.com/n6680gq/

あらすじ

出勤時に心筋梗塞で生涯を終えた高倉頼蔵は、農家の三男として異世界で第二の生を得た。

ウォルムという名を与えられ平穏な日常を過ごしていたが、周辺諸国と衝突を続ける祖国は国家の尖兵たる兵士の招集を続け、ウォルムも例外では無かった。

 支度金という値段付けられた命は国家へと買い上げられ、徴兵されたウォルムは最前線に投入される。

平等に訪れる理不尽な死、歓喜と悲鳴が入り交じる略奪と陵辱、取れぬ死臭に濁り行く瞳、否が応でも戦場の狂気に染められ、ウォルムは平時では目覚める筈の無かった闘争の才能を開花させていく。

疲弊し痩せ細る精神を、搾りかすと化した道徳と良心を僅かな偽善で希釈させながら、酒と兵隊煙草で誤魔化す日々。

戦争も終盤に入った祖国ハイセルク帝国であったが、帝国中を震撼させる動乱が起きようとしていた

コメント

 重厚な戦記物の世界観にネット小説の王道たる転生・転移、魔法に魔物、魔眼、と色んな要素が絡み合った最高傑作だと個人的に思う。第一章の終わりではタイトル回収も綺麗にされているんだけど、その辺りの話が最高に面白い。ぜひ読んで欲しい。

 勿論、主人公が血みどろな戦争の中でメキメキ成長していく様も面白い。斬り合いの中でスキルを手に入れ、仲間から魔法を教えてもらい、二つ名すら手に入れる。魔法の練習ではギャグパートに使われるし、仲間たちの仲良さが垣間見れて好きなパートだ。弱かった魔法が、実戦で使えば使うほど強くなっていくところは格好いい。やっぱり主人公が成り上がっていくところはワクワクしちゃうね。

 戦争の悲惨さ、理不尽さが詰まっているこの作品で主人公が葛藤を抱えながら前に進んでいく姿に引き込まれる。

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