自分をSSS級だと思い込んでいるC級魔術学生
作者:nkmr
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あらすじ
世界最強クラスの実力者が「目立ちたくない」「平穏に過ごしたい」、或いは「事情があって実力を知られたくない」と、その実力を隠して過ごし、往々に実力を解放しては大きな脅威から人々を救う───、そんな物語には馴染みのある人も多いだろう。
では、もしもそんな物語の主人公に” 本当に実力が無かったら ”。
時に悪漢に襲われている少女の前に、時に集団暴行を受けている少年の前に、時に学園を襲う世界最強のドラゴンの前に、
もしそのような窮地に、”実力を隠している様に振舞っているだけで、本当にC級の実力しか無い魔術学生”が現れたとしたら……。
これは、如何にも「自分には隠している実力がありますよ」と言わんばかりに振る舞い悦に浸る、一人のC級魔術学生の物語。
コメント
勘違い系の作品の中でも主人公自ら周囲に勘違いさせるように仕向けて、周囲に強いと思われることに快感を覚える主人公が面白いしユニークだ。
主人公は本当にC級魔術学生並の強さのはずなのに、実力を勘違いをさせる為に蒸気を逸した訓練をする姿はめちゃくちゃ格好いい。魅力的な主人公だからこそ、勘違いが周囲にハマった時が気持ちいい。主人公も愉悦に浸ってるのもニヤニヤしてしまう。
それに主人公がたまたま手に入れた主人公だけの必殺技(※オリジナルとは言ってない)を使うところも見所だ。この技があるからこそ、作中の強者達すら主人公の実力を誤認してしまう。それくらい主人公ムーブ出来ちゃう技なんだ。まあ何よりクールだ。格好いい。
強敵との対峙はどうやって乗り越えるのかワクワクする。ガチで世界を滅ぼすことが出来ちゃうドラゴンや圧倒的な殺気を放つS級騎士学生とも主人公は戦うからハラハラする。俺が好きなシーンはS級騎士学生との戦いかな。主人公の限界を超えたバトルは某アニメや某ラノベみたいなアツさがそこにはあったしタイトル名を回収したのもスッキリした。